エレミヤ50章 人間を贖われる方に力がある
彼らを贖われる方は強い。
その御名は万軍の主。
主は必ず彼らの訴えを取り上げ
バビロンの国を揺り動かし
その住民を乱される。(エレミヤ50:34)
きょうの箇所からは、当時の強大な帝国バビロンへの主の裁きが語られています。バビロンに攻め込まれ捕囚とされたイスラエルにとって、このことはバビロンからの解放となります。
バビロンへの「主の復讐」が繰り返し語られる中で(15節、28節)、バビロンの神々が砕かれ、この帝国が跡形もなく滅ぼし尽くされることが預言されます。結局は、バビロンが主なる神に対して傲慢であり(29節)、主と争い(24節)、主に対して罪を犯したからです(14節)。
この世界でいったい何に真の力があるのかを思わされます。傲慢になり自らを誇る地上の国家に真の力があるのではありません。
きょうの聖書の箇所では、「彼らを贖われる方は強い」と言われています(34節)。地上の帝国であるバビロンは、イスラエルを滅ぼし捕らえて彼らを離そうとしません(33節)。しかし、万軍の主なる神は、イスラエルに赦しを与え(20節)、彼らを贖い、解放される方であることが明らかにされます。
神は、贖い主であられるキリストを通して、私たち罪人を神に向けて解放される方です。キリストによって赦しを与え、私たちをも罪から贖い出してくださいます。この神こそ、この世界で力があります。
【祈り】 この世界で真実に力のある神とキリストを覚えさせてください。