1月30日(木)申命記14章
あなたのうちに嗣業の割り当てのないレビ人や、町の中にいる寄留者、孤児、寡婦がそれを食べて満ち足りることができるようにしなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記 14章29節
約束の土地に入る前に、モーセはもう一度、かつてシナイにいたときに教えられた掟の内容を繰り返します。異教的な生活習慣に倣わないこと、特に食物についての規定などです。
毎日の日常生活に関わることだからこそ、神の民として聖別された者らしいライフスタイル(生活のかたち)を確立することが求められます。
それと共に、ここでもレビ人たちへの配慮を忘れないよう注意喚起がなされます。彼らが自分たちの土地を持っていないからです。町の中にいる寄留者や孤児や寡婦への配慮も同様です。人びとに生活や心の余裕があるときは、彼らに憐れみを施すこともできるでしょう。しかし、他人のことにかまっていられないほど忙しくなり、生活が苦しくなると、彼らは容易に忘れられる存在、重荷にさえなりかねません。
それゆえ、定期的に収穫物の十分の一を取り分けて、町の中に蓄えておくように命じられるのです。そうすれば、彼らの必要を確実に満たすことができるからです。
言い換えれば、他者とりわけ弱者を顧みること、それ自体をライフスタイルの一部にしなさいということです。神の民にとって、そのこともまた大切な生活のかたちだからです。
【祈り】 神様、私たちが、あなたの民らしい生活のかたちを身につけることができますように導いてください。