ハバクク2章 宗教改革の心(2)〜ただ信仰のみ
「神に従う人は信仰によって生きる。」(ハバクク2:4)
預言者ハバククの苦悩は、自分が信じてきた神についての認識が揺さぶられたことにありました。
律法が無力となり正義が曲げられているにもかかわらず、神は助けてくださらない。それどころか冷酷なカルデア人を用いて、ご自分の民を懲らしめようとなさる。何が正しいのか、信仰の拠り所をどこに置けばよいのか…。
私たちの信仰は、時に、神を縛ろうとするかもしれません。神ならきっとこうなさる、こうするはずだと。しかし、それは私たちの頭で考えた神、偶像に他なりません。真の神は生きておられる方です。苦難に遭おうがすべてを失おうが、神は神です。人間の思いを超える形で、裁きを与え、救いをもたらす方。
神を信じるとは「神」を信じることであって、私たちの考えや業を信じることではありません。義人は、このような信仰(信頼)によって生きるのです。
宗教改革記念日は、プロテスタントの正統性を記念する日ではありません。想像を絶する仕方で私たち罪人を救ってくださる生けるキリスト、その驚くべき恵みを仰いで喜び讃える日なのです。
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