第96問 聖餐式とは
問: 主の晩餐とは、何ですか。
答: 主の晩餐も、ひとつの礼典です。そのとき、キリストの指定にしたがって、パンとぶどう酒を与え、また受けることによって、キリストの死が示されます。また、ふさわしい陪餐者が、身体的、肉的な仕方でではなく信仰によって、キリストの体と血を、キリストのあらゆる祝福もろとも分け与えられて、霊的に養われ恵みのうちに成長するのです。
神は救いの祝福を伝える礼典として、洗礼と共に聖餐式を備えられました。
聖餐式は、主の十字架を信じて受洗した時の恵み(契約の恵み)を、更新し、受け続ける儀式です。この礼典の効果は次の三つです。
(1) キリストの死が示される事: パン(主の体の象徴)と葡萄酒(主の血の象徴)を示されて、私たちは、十字架の主の愛と苦しみを聖餐式のたびごとに心に刻みつけられます。
(2) キリストとその祝福とを頂くこと: 示されるだけではなく、信仰をもってパンと葡萄酒を受ける時、主と救いの祝福がわがものとされます。それは心理的効果にとどまらず、キリストご自身が下さる祝福です。
(3) 霊的に養われ恵みの内に成長すること: 受洗の時に受けた十字架の恵みの深さや力は、聖餐式を通して豊かさを増し続けます。
聖餐を通し救いの恵みが私たちに届く道筋について次のことに注意する必要があります。
(1) パンと葡萄酒そのものに、恵みの力があるのではありませんから、身体的、肉的な陪餐が恵みをもたらすとは限りません。信仰による陪餐が恵みを受けるために必要です。
(2) ただし聖餐の恵みの源泉はキリストです。
A. 聖餐式の時、主は聖霊によってそこに臨在され、パンと葡萄酒を通して、ご自分の体と血とを差し出しておられます。また、十字架のもたらす恵み(罪の許し、神の子とすること、聖化)を差し出しておられます。
B. 信仰に先立ち、キリストがこのようにして聖餐の場に臨在していて下さることが、聖餐式の恵みの源泉です。
C. 信仰は、この恵みを受け取る手なのです。
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