牧師であったわたしの祖父(片山弘二、享年94)から戦争体験を聞いてきました。祖父はフィリピンで敗戦を迎え、投降し、捕虜収容所に収容されました。クリスチャンであったがゆえに山下奉文大将などの絞首刑に立ち会う経験もしました。収容所では米軍の従軍牧師によって日曜礼拝が行われ、日本人捕虜への伝道もなされました。罪を悔い改めて神を信じ信仰に導かれ受洗に至る者も多くいたと聞いています。戦争中に犯した罪ゆえに神の御前で自己の原罪を深く自覚するに至ったのでしょうか。その一方で、受洗しておけば戦犯裁判において有利な判決が出るという噂から洗礼を受ける者もいたといいます。あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。…これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。(コロサイ3:12-14)