地上の商人たちは、彼女のために泣き悲しむ。もはやだれも彼らの商品を買う者がないからである。その商品とは、金、銀、宝石…奴隷、人間である。(黙示録18:11-13)
信仰者たちを苦しめたローマ帝国が「大バビロン」と呼ばれています(2節)。そこには、暴力的な力だけではなく富の力がありました。地上の王たちと共に多くの商人たちが、ローマ帝国にある数々の商品を求め、自らその支配下に入ったのでした。
もちろん富や商売そのものが悪いわけではありません。しかし、思わず息を飲むのは、金、銀、宝石というぜいたくな商品のリストの最後に、「奴隷、人間」とあることです。人間が物のように扱われる世界がそこにはあり、ローマ帝国と商人たちの罪をはっきりと見ることができます。
このような現実は、かたちを変えて今日の私たちの社会にもあるのではないでしょうか。しかし、神の力によって大バビロンは滅ぼされます。そして、「わたしの民よ、彼女から離れ去れ」と命じられます(4節)。キリストの救いにあずかる者は、物のように扱われていた生き方、また誰かを物のように扱ってしまっていた生き方から解放されて、真に人間らしく生きるのです。だからこそ御言葉は私たちに語りかけます。「私の民よ、離れ去れ」と。
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