ヘシュボンの王アモリ人シホンとの戦い、そしてバシャンの王オグとの戦いはイスラエルにとって輝かしい勝利の記憶となりました。それは、カナンを前にして、臆して世を去った前の世代とは異なるイスラエルの姿です。けれども、その出来事を通してモーセが伝えるのは、イスラエルの雄姿ではなく、主の御業です。主と共にあってこそ、イスラエルには栄光が輝くのであって、そうでなければ、民は荒れ野で滅びる他はありません。わたしはそのとき、ヨシュアに命じた。「あなたたちの神、主が二人の王に対してなさったことをすべて、あなたは自分の目で見た。主は、あなたがこれから渡って行くすべての王国にも同じようにされるであろう。彼らを恐れてはならない。あなたたちの神、主が自らあなたたちのために戦ってくださる。」(申命記3:21-22)