月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年12月25日(木)

ルカ2章 民全体に与えられる喜び

その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると…主の栄光が周りを照らし…。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ2:8-11)

 きょうはクリスマスです。改革派教会の中できょう礼拝するところは少ないですが、カトリック教会やルーテル教会では盛大に礼拝がささげられます。日本で最初にクリスマスがお祝いされたのは、安土桃山時代のキリシタンたちによってでした。当時の人びとに大変好意をもって受け入れられたとのことです。その理由は、物珍しさからではなく、普段のキリシタンたちの愛の業が社会の底辺にまで浸透していて、身分や貧富の差なく平等に親身にお世話していたからです。

 きょうの聖句には、夜通し野宿していた羊飼いたちに天使が現れ、告げたクリスマスの良き知らせがあります。当時、羊飼いはユダヤ社会からのけものにされていた存在でした。だからこそまず彼らに告げられたのです。そこには救いの約束の外にあった異邦人への喜びのメッセージが込められています。主イエスの誕生は、ユダヤ人だけでなく、すべての民に及ぶ大いなる神の祝福だからです。このお方は、全世界の王ですが、武力や富によってではなく、神の愛と恵みの御言葉によって私たち罪人を救ってくださる本当の羊飼いなのです。

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