エレミヤは10節で、自分は生まれてこなければよかったという絶望感を表します。神の厳しい裁きを告げることによって、国中の人びとと争うことになってしまったからです。エレミヤからすれば、そのような神の厳しい裁きを、決して楽しげに述べたわけではありません。エレミヤは必死に神に執り成してきました。しかし神からの厳しい拒絶にあい、神の裁きを民に告げなければなりませんでした。それなのに、皆から排斥され、憎まれるのは、なんと不条理なことかとエレミヤは嘆きます。この民に対して
わたしはあなたを堅固な青銅の城壁とする。
彼らはあなたに戦いを挑むが
勝つことはできない。
わたしがあなたと共にいて助け
あなたを救い出す、と主は言われる。(エレミヤ15:20)