月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年11月2日(月)

士師記19章 王のいない時代の悲惨さ

彼女の主人が朝起きて、旅を続けようと戸を開け、外に出て見ると、自分の側女が家の入り口で手を敷居にかけて倒れていたので、「起きなさい。出かけよう」と言った。しかし、答えはなかった。彼は彼女をろばに乗せ、自分の郷里に向かって旅立った。(士師19:27-28)

 ここに登場する人は、エフライムの山地の奥にいたレビ人、つまり神にきよく仕えるべき人です。この人が、ユダの領地のベツレヘムから側女をめとりました。レビ人がそのようなことをすること自体が正しいことではありませんでした。いずれにせよ、この人がベニヤミン領のギブアに泊まろうとした時に起こった惨劇は、目を覆うものがあります。

 ギブアの町の人びとは、この人と側女、そして伴っていた若者を泊めようとはしません。一人の老人の勧めに従って、その家に泊まりましたが、ベニヤミンの人びとは、なおこの人に乱暴を働こうとしました。彼らの強引な要求のために、代わりに側女を外に出したところ、人びとは、側女に対して朝まで暴行を加え続けたのでした。こうして、この側女は死に至りました。

 この旅人は、彼女の遺体を十二に切り分け、イスラエルの全土に送りつけ、悲惨なことが起こったことを明らかにしました。露わにされ、裁かれねばならない罪でした。王のいない時代に起きた悲惨な出来事です。キリストの支配に思いを馳せましょう。

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