しかし、自分の決められた道を走りとおし、また、主イエスからいただいた、神の恵みの福音を力強く証しするという任務を果たすことができさえすれば、この命すら決して惜しいとは思いません。(使徒20:24)
パウロは、霊に促されてエルサレムへ行きます。しかし、そこでどんなことが自分の身に起こるか、何も分かってはいません。しかし、たった一つはっきりしていることは、そこでも投獄と苦難とがパウロを待ち受けているということです。それなのに、パウロはエルサレムへ行こうとします。
パウロは、福音宣教の任務を果たすことさえできれば、「この命すら決して惜しいとは思いません」と語っています。このように語ることができる勇気の秘密は、どこにあるのでしょうか。カルヴァンは、「(人は)神の内に揺るがぬ幸いがあると確認しない限り、真実にまた全身全霊を傾けて神に身を委ねることは決してない」(『キリスト教綱要』1編2章1節)と言っています。パウロとカルヴァンの共通点は、福音の価値を本当によく知っているということにあります。
私たちは自分の信仰生活においてしばしば迷い、憶病になります。このようなときにも、思い悩まずに神を礼拝しましょう。神は、福音の価値を新たに示してくださいます。
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