おはようございます。高知県の土佐山田という町にあります、山田教会で牧師をしております、高内信嗣と申します。
今日はキリスト教会でイースターをお祝いする特別な日です。最近はディズニーランドでもイースターのイベントがあり、日本においてもイースターという言葉はよく知られるようになりました。では、イースターとは何の日でしょうか。それはイエス・キリストが復活された日です。
イエス様は人間の罪を背負い、当時、最も重い刑罰である十字架刑によって殺されました。そして十字架で死なれたイエス様は3日目に、復活されたのです。つまりイエス様は死から勝利されたのです。このことは私たちの人生が死んだら終わりではないということを意味しています。イエス様の復活を信じることによって永遠の生命が約束されているのです。
私は今、高知県の香美市という町に住んでおりますが、この町にアンパンマンの作者である、やなせたかしさんの記念館、通称アンパンマンミュージアムがあります。それはやなせたかしさんがこの町で育ったからです。この町に住んでいる以上、一度は行かなければと思い、友人と二人で行ってきました。お子さん連れのご家族が多かったので少々、恥ずかしかったのですが、アンパンマンと記念撮影もでき、非常に楽しかったです。
帰り際、出口のところでふと目を落としたら、「生きているパンだ」という文字が刻まれていました。確かに、アンパンマンは生きているパンのヒーローです。聖書にも似たような言葉があります。イエス様ご自身の御言葉です。
「わたしが命のパンである。わたしのもとに来るものは決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。」(ヨハネ6:34)
イエス様が言う命のパンとは、ご自身が命の根源であり、生きたパンであるのです。ご自身が生きておられるからこそ、人間に命をお与えになるのです。
イエス様は別の箇所でこんなことも語られています。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。」(ヨハネ11:25)
イエス様は十字架で死なれ、3日目に復活されました。イエス様は死に打ち勝たれたのです。つまり、そのお方が与える命は、「死」に打ち勝った命です。「私を信じる者」とはイエス様の命のパンを受け取って食べる人たちのことです。その人たちはもはや、この世の生涯が死で終わりではなく、天の国で永遠に生き続けるのです。
この前、久しぶりにインターネットでアンパンマンのアニメを観ました。とても心が温まりました。アンパンマンが仲間たちを助けるために登場して、お腹をすかせている子供たちにパンでできた自分の顔の一部をあげると、子供たちは笑顔になりました。生きているアンパンマンが、自分のパンをあげるとみんな笑顔になるのです。
同じように、イエス様は私たちを助けるためにこの地上にお生まれになり、十字架に架かられ、復活され、私たちにパンを差し出してくださいました。このパンは命のパンです。決して飢えることのないパンです。そのパンを頂く者は、笑顔で生きることができるのです。
今日は全国の、全世界の教会でイースターの礼拝がささげられています。是非、教会へお出かけください。復活の命を頂いて、ご一緒に笑顔になりませんか。