おはようございます。私は高知県にあります宿毛教会信徒の瀬戸雅弘です。
ちょうど今年、平成31年5月1日から新しい元号が始まりますね。今年は西暦で言えば紀元2019年ですが、日本では新天皇が即位されますので、和暦の新しい紀元となる記念すべき年が今年というわけです。
毎日、毎週が同じような連続の繰り返しのようでも、ある時を境に新しい歴史が始まるということが世の中にはありますね。そこで今朝は新しい年が始まることについて、考えてみたいと思います。
さて、以前、年賀状を作る時、年賀状にぴったりの聖書の言葉を見つけて嬉しかった思い出があります。それは出エジプト記12章2節のこの言葉です。
「この月をあなたたちの正月とし、年の初めの月としなさい。」
これはイスラエル民族がエジプトで奴隷だった時、天地創造主である神が彼らを解放して下さった時の言葉です。この時代、聖書の民はエジプトで、強制労働を強いる監督が置かれていて、重労働を課せられ虐待されていました。民は叫びました。「神様、助けて下さい!」と。その声が天に届いて、神は指導者モーセを起こして、民を助け出して下さいました。
出エジプトの物語は何度も映画化されていますので、有名ですね。モーセの杖で紅海が2つに割れて、海の道ができて、民は底を脱出していったのです。
聖書はこの記念すべき日、正に天地がひっくり返る出来事を通して神を信じる民に、神が救いを与えて下さった時を、新しい歴史を刻む紀元とせよ、と教えているのです。
ところで、私は中学生の時、歴史の勉強ではじめて「西暦はキリストの誕生日を元年として数えている。」と知りました。ちょっと叫びたいくらいびっくりしました。一人の宗教家のお誕生日が世界の歴史の中心に置かれているなんて。世界の中心にキリスト。セカチュウ、ですね。
ではその紀元の中心に置かれているイエス・キリストとは、何をした人物でしょうか?
イエス・キリストは、神からこの世に遣わされてお生まれになり、すべての人の罪を背負って十字架で死なれました。そして3日目に墓の中から復活されました。その十字架の身代わりの死は、私の罪のためです。罪とは犯罪だけではなく、心の中の罪や痛み、悲しみ、心の痛手でさえ、イエス様は背負って下さいました。私はただ、その事を聖霊なる神様に助けられて信じて、告白しただけで、イエス様は私に神様の救いを与えて下さいました。そしてキリストと共に復活して、新しい希望に生きる者につくりかえて下さいました。
西暦の紀元は、こんな出来事を起源としていたとは、驚きでした。これは私の中で天地がひっくり返る衝撃の事実でした。
さてラジオをお聞きの皆さん、この番組は「キリストへの時間」という名前の通り、なんとかして皆さんにもこのイエス・キリストの救い、グッドニュース、福音をお伝えしたいとの思いがあります。私の話をしますと、私も人生の中で「神様、助けて下さい!」と叫びたい時がありました。いえ、今も事の大小はありますが、あります。
私が今から32年前に「神様」と叫んだ時、神様は私を助けて下さいました。その時から私の新しい人生が始まりました。そして2000年前のキリストによる救いが、今でも本当にあると思えるようになりました。ですから、紀元2019年の新しい年、今日も私に救いの一日が刻み続けられていることを、私は神様に感謝しています。
「今や、恵みの時、今こそ、救いの日。」(コリント二6:2)
今朝、まず私が爽やかに目覚めて、新しい一日を始められて感謝します。神様によって、今日も私は生かされています。皆さんにも、この記念すべき新しい2019年、神様が与えて下さる新しい救いの歴史が始まり、まず今日一日が神様の恵み深いものになるようにとお祈りいたします。