ご機嫌いかがでしょうか。南越谷コイノニア教会の黒川豪です。
わたしたち人間は、多かれ少なかれ、見捨てられることへの不安を抱きながら生きています。わたし自身、そのような不安をどこかに抱えながら生きていると思います。
わたしが教会に通い始めた頃、恩師である牧師に「神はわたしたちを見捨てない」というような言葉が聖書になかったでしょうか、と尋ねたことがありました。それに対してその牧師は即座に「ヘブライ13の5だよ。」と答えてくださいました。ヘブライ13の5とは、ヘブライ人への手紙13章5節のことです。まさに即答でした。肉声が今も脳裏に焼き付いています。その牧師自身、大切にしている聖句で、何かあるときに、不安になるときに、いつも開いていた聖句だったのだと思います。それ以来その牧師の肉声と共に、ヘブライ13の5はわたしの心に焼き付けられました。
ヘブライ13の5をお読みします。「金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。神御自身、『わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない』と言われました。」
神はあなたに対して、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない」と言ってくださるお方です。あなたが今、たとえどんなに辛い思いをしていようが、孤独を感じていようが、神は決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにすることをなさらないのです。ですからわたしたちは、見捨てられる不安から解放され、金銭などに執着することからも自由になることができるのです。あなたが不安になるとき、淋しくなるとき、ヘブライ13の5を思い出してください。