おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
生きていく上でなくてはならないものは何ですか。そう聞かれたら、あなたなら何と答えますか。おそらく生命を維持するために必要なもの、例えば、水とか空気とか塩分とか、そういう答えが返ってきそうです。
では、人が生きていくために大切なことは何ですか。こう聞かれたらどうでしょう。教養、礼節、健康、道徳観、ユーモア、希望。いろいろな答えが出てくると思います。人間が生きていくうえで大切なものは、それほど多様性があるということです。そして、そのように大切なものをいろいろと考えることができるのは、人間の特色なのかもしれません。
ところで聖書に「人はパンだけで生きるのではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生きる」(申命記8:3)という言葉があります。聖書はパンの必要性を否定しているのではありません。そうではなく、食べ物さえあれば、人は生きていけるという、その考えの正しさを問うているのです。
人が生きていくうえで大切なこと、それは、神の口から出る一つ一つの言葉を信頼して生きること、そのことの大切さを聖書は教えています。具体的には、聖書に書かれていることを注意深く学び、心に留めることです。そのことを積み重ねるときに、必ず世界の見方が変わり、生き方が変わります。
今日の聖書の言葉…「人はパンだけで生きるのではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生きる」申命記8章3節