いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
ヨハネによる福音書では、復活されたイエスが弟子たちの真ん中に表れた様子が描かれています。その時、恐れにとりつかれていた弟子たちは、イエスによって立ち直ります。それは人間の再生です。それは全く新しい生き方の始まりです。そのようにして、新しい人生が始まるのは、この時の弟子たちにとっても、また、現代に生きる私たちにとってもうれしいことです。
では、そのような新しい歩みはどのように始まるのでしょうか。旧約聖書のエゼキエル書には、一見、ホラー映画のようですが、乾ききった人骨が登場します。そこではバラバラに散らばっていた骨が集まってきて、肉と筋と皮膚がついていく様子が描かれます。しかし、そのようにして、一応人間らしきものの形が整ったところで、神は言われました。「霊よ、これらの殺されたものの上に吹きつけよ」。
ただ、肉体があるだけでは、殺されたものだ、しかし、霊が吹き付けるのなら、この人たちは新しく生きるようになる。その言葉の通りに、イエスは弟子たちに息を吹きかけて言われました、「聖霊を受けなさい」。この一言から、再生された人間の生き方が始まりました。それは、世界に命を与えておられる神様から出てくる、あふれる命の流れにつながることです。
そしてこの命の流れは、さらにその先につながっていくのです。神様からの命がイエスに届いているように、イエスにある命が私たちにまで届き、この流れの先にさらに命が届いていきます。教会はこの命のあふれるところです。