いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
今日はペンテコステです。ペンテコステはもともと、イスラエルにおける春麦の刈り入れの祭りですが、キリスト教会にとりまして特別な意味があります。それは、この時から教会が始まったからです。そしていつの時代であれ、教会が始まるのは、このような出来事を通してです。
では、教会はどのように始まるのでしょうか。使徒言行録の2章を見ますと、炎のようなものが弟子たちの上にとどまり、聖霊に満たされた、とあります。聖霊とは神ご自身ですから、これは、神と私たち人間とが直接、深く関わるようになったしるしです。これはある約束の実現でした。
実はペンテコステに先立って、復活したイエスは、弟子たちを教え、とても大切な一つの変化と、一つの約束を与えてくださいました。一つの変化とは、彼らの心を開くことです。私たち人間の心は不安定であり、その時々に移り変わります。また、度々、神を理解せず、疑い、自分の考えや決めつけにこだわるところがあります。しかし、イエスはまず弟子たちの心に働きかけて、彼らの心を新しくし、聖書を分かるようにして下さいました。そして、一つの約束とは、私たちを作り変える聖霊が、いつでも豊かに与えられることです。
ルカによる福音書には「わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。」(24:49)とあります。この約束の通りに、人を作り替える神である霊が、教会に集まる一人ひとりに与えられるようになった、それがペンテコステです。