いかがお過ごしですか。三川栄二です。
まだ子どもが小さかった時に、牧場に連れて行ったことがありました。そこでは羊が指導者の号令で集まったり離れたりと、あちらこちらに動くショーをしていました。指導者の言うとおりに群れが移動していく様子はなかなかの見ものでした。
主イエスは「わたしは良い羊飼いである」(ヨハネ10:14)と言われました。良いということは悪い羊飼いもいるということで、それは狼などの危険が迫った時に羊を置いて逃げてしまう羊飼いのことです。しかし良い羊飼いは、羊のために体を張って守り、命がけで獣を追い払います。寒い日も暑い日も羊たちと寝食を共にして、豊かな牧草のある場所や水辺を探して導きます。
同じ羊飼いでも、ヨーロッパと中近東では違うと聞いたことがあります。ヨーロッパの羊飼いは群れの後ろにいて、後ろから追い立てるようにして群れを導きますが、中近東の羊飼いは、群れの先頭に立って群れを導くそうです。ヨーロッパの方は広い大草原が広がっていますから、ゆったりと後ろからついて行けばよいのですが、中近東は牧草地が狭く、断崖や絶壁があるので、羊飼いが先頭を行くのだそうです。その先に何があるか分からず、断崖があれば羊が落ちてしまうからです。
そのように主イエスは、その先に何があるか分からないわたしたちを導いてくださる良い羊飼いなのです。