あさのことば 2019年4月24日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

豊川修司(宇都宮教会牧師)

豊川修司(宇都宮教会牧師)

メッセージ: 喜びも悲しみも寄り添う

 ご機嫌いかがですか。牧師の豊川修司です。

 引退した牧師たちの中には、キリスト教社会福祉事業の理事や評議員になって、経営や運営に携わる人たちが増えています。わたしが関係している、キリストに基づいた社会福祉施設では、現役の牧師を含めて30人ほどが、毎朝交代で御言葉を届けています。入所されている方々は要介護3以上なので多くの人は車椅子を利用しています。

 礼拝時間が近づくと、車椅子のご高齢者は、下を向いていたり、目をつぶっています。説教する前に一人一人に声をかけ、暫し顔をのぞき込むと、顔はだんだん緩んできて、ついににっこりした表情に変わります。「ありがとう」「寂しいの」「愛しているー」など思い思いの言葉で挨拶してくれます。高齢者に寄り添うことが大事だということが分かります。

 ローマの信徒への手紙12章15節、16節には「あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません。喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」という御言葉があります。

 まさに高齢者は、行動が緩慢になったり、言語の応答がゆったりするので、怒ったりいさめたりするのはよくありません。そうではなく、高齢者はこれまで社会で貢献してきた人たちであり、人生の先輩として尊敬と感謝の思いで寄り添いたいですね。

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