いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
聖書には、言葉の内に命があったと記されています。私たちの言葉は時として空しいものですが、神の言葉の内には命があるのです。神様は言葉だけで、すべてのものをお造りになられたと聖書は言います。そして、神様は、私たちをご自分に似せて造ってくださったのです。ですから私たちも、言葉というものをもっと大切にしていきたいのです。
実際、言葉というものは私たちの考える以上に大切なものです。その昔、ある王様が、いろいろな国でいろいろな言葉が話されていることを不思議に思い、いろいろな国から生まれたての赤ちゃんを何人も集めてきて、その赤ちゃんたちに言葉を一切話しかけずに育てたら、その子は何語を話すようになるのか、という実験をしました。
赤ちゃんのお世話はきちんとします。でも、お世話をする人は赤ちゃんに一切話しかけることはありません。果たして、赤ちゃんは何語を話すようになったでしょうか。皆さんお考えの通り、どの赤ちゃんも言葉を話すようにはなりませんでした。しかし、その実験において、考えもしなかった重大なことが起こってしまいました。赤ちゃんたちは皆、言葉を話すことができるようになる前に、全員死んでしまったのです。
この地上で言葉を話すのは人間だけです。私たちも、神様から与えられた言葉というものを、もっと大切にしていきたいのです。