ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
あるときイエス様の元に「永遠の命をいただくためにはどうしたらよいのか」という人生の問題を持ってやってきた人がいました。イエス様はこの人に「あなたの財産をすべて売り払って、貧しい人々に施しなさい。そして私に従いなさい。」と言われたのです。こんなことを言われたらこの人でなくても誰でも困ってしまうと思います。私たちにとって自分の財産は自分を守るために大切だからです。
ところがイエス様は、こんな難しい命令を弟子たちにもされています。ある時、旅に出る弟子たちに「何も持っていってはならない」と命じられたのです。旅に出るのに何も持っていかなかったら、旅先で自分を守ることができず困ってしまうはずです。それではイエス様の命令の意味はどこにあるのでしょうか。実はイエス様は、私たちに神さまの力を体験させたいと思っておられるのです。なぜなら、私たちが困ったときに助けることができる方は神さまのほかにいないからです。
神さまはいつでも、私たちに最もよい助けを与えてくださる方なのです。そして何も持っていない人ほど、この神さまの助けがよくわかるようになるのです。イエス様に従って生きる生活は、この神さまの助けを受けて生きる生活だといえます。あなたも、私たちと一緒に神さまの助けを受けて生きる生活をはじめてみませんか。
聖書の言葉
「イエスは彼らを見つめて言われた。『人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。』」
マルコによる福音書10章27節です。