ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
あるときイエス様のもとに、深刻な人生の問題を抱えた人がやって来ました。そして「私はどうすればよいのでしょうか。」と尋ねたのです。そこでイエス様はその人に「聖書にどのように教えられているのか。」と問い返されました。するとすぐにこの人は「そんなことはよく知っています。そして自分は聖書の教えをすべて守っています。」と胸を張って答えたのです。
きっと、この人はいままで優等生として生きてきて、なんでも上手にすることができたのでしょう。しかし実は「自分は何でもできる」と答えることが、この人の抱える人生の問題をより深刻にしていたのです。なぜなら「自分で何でもできる」と考える人には、他の人の助けは必要ないということになるからです。ところが聖書は、私たちの人生は神さまの助けがなければ何もできないと教えているのです。
だから私たちが生きていくためにまず知らなければならないことは、自分の人生には神さまの助けが必要だということなのです。あなたは自分についてどう考えていますか。あなたがもし「今の自分には神様の助けが必要だ、神さまがいなければどうにもならない。」と思えるならそれは幸いなことです。あなたには必ず神さまの助けが与えられるからです。
聖書の言葉
「すると彼は、『先生、そういうことはみな、子供の時から守ってきました』と言った。」
マルコによる福音書10章20節です。