ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
あるとき町を歩いていると、道で何かを一生懸命に捜している人に出会いました。その人に「何をお捜しですか。」と聞くと、「財布を落としてしまいました。」と言うのです。「それはお困りでしょう。」ということで一緒にその人の財布を捜すことになりました。ところがいくら捜しても財布は見つかりません。
「本当にここで財布を落としたのですか。」とその人にもう一度尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。「いえ、私が財布を落としたのは別のところです。でも、そこよりもこちらのほうが明るくて物を捜しやすいので、ここで財布を捜しているのです。」これでは絶対に失くした財布を見つけることはできません。失くしたものはそれを失くした場所でなければ見つからないからです。
私たちは毎日何のために生きているでしょうか。私たち人間は、自分の人生の目標を見失って生きています。それでは私たちはどこで見失ってしまった自分の人生の目標を見つけ出すことができるのでしょうか。それは私たち人間を造ってくださった神さまのところです。神さまのところに行けば私たちは失くしてしまったものを見つけ出すことができるのです。あなたは今、どこであなたの人生の目標を捜していますか。
聖書の言葉
「シモン・ペトロが答えた。『主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。』」
ヨハネによる福音書6章68節です。