ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
旧約聖書の中に、昔のイスラエルの民の生活上の様々な規定が記されている箇所があります。それを見ると、神様はやはり正しいお方だと分かります。
たとえば「目には目を、歯には歯を」という掟があります。これは、復讐を勧めているように誤解されています。しかし、そうではありません。人にやられたからといって、個人的に復讐して、やり過ぎることを戒めるものです。
むしろ正当な裁判を行って、正当な補償なり罰なりをするようにという規定なのです。あるいはその裁判のときも、個人的な感情で判決を曲げてはならず、正当な裁きをするようにという規定なのです。そのために「目には目を、歯には歯を」と言っているのです。決して復讐を勧めているのではありません。そのように、神様は正しいお方であることが分かります。
それで申命記24章16節にもこうあります。「父は子のゆえに死に定められず、子は父のゆえに死に定められない。人は、それぞれ自分の罪のゆえに死に定められる。」
これも今日でも通用するものです。人が誰かの身代わりで死刑になるなどということは正義に反することでしょう。ところがその神様が、唯一の例外をもうけました。
それが、私たち罪人の身代わりに十字架にかかったイエス・キリストです。神様は罪人である人間を救いたいために、ご自分の規則を越えてしまわれました。ですからこれを恵みによる救いと言うわけです。私たちは、規則ではなく恵みによって罪赦され、神の子とされるのです。キリストを信じるだけで。