5月29日にもお届けしましたコスモスさん、春菜さんの作品のご紹介2回目。ふっと心に湧き上がってくるそれぞれの言葉。言葉たちが集まって、自分だけのオリジナル作品となりますね。言葉との出会い、それはリスナーたちの人生との出会いです。
真心からの言葉や正直な告白が私の心に響いてきます。
= 「最後の乳房」(コスモス) =
むかし この地球が 楽園と呼ばれていた頃
地上には たくさんの美しい森がいて
豊かな胸に 清浄なミルクを湛えていた
人も鳥も動物も そのやわらかな胸に抱かれて
やわらかく 温かい ふくらみに 小さな口をつけた
ながれこむ 生きる力の源は 求めれば いつでも 与えられ
時折見上げる空は青く 澄んだ眸に よく映えた
森のやさしさと厳しさに守られて みなが無垢な赤子だった
けれどある日
目覚めた眸に落ちてきた 小さな破片は
妖しく波立ち 人に進化を促した
大きくなりたい 強くなりたい
もはや人は満足することなく
もっと、もっと、とミルクをねだった
他の生き物を押しのけて くわえた乳房を離さなかった
与えることしか知らない母は 変わらぬやさしさで 与え続けた
いくつもの森が ねだられるままに ミルクを与え
痛みの中に 息絶えたろう
最後の瞬間にさえ わが子の行く末を 案じながら
人は今もしゃぶっている
それが最後の乳房とも気づかずに
= 「告白をささげます」(春菜) =
神様 おゆるしください
わたしはあなたの思いを知りませんでした
今までわたしは 自分の過去の思い出を語らず
ただ神様をほめていました
まわりの人からは すばらしい信仰とほめそやされましたが
わたしの心の中は 暗くみじめで 苦い思いでいっぱいでした
神様 これからは過去をしっかりと見つめ
過去のつらい思い出を隠さずに語ります
あなたの前で そして人々の前で
こんなわたしを救ってくださり
こんなわたしの人生に入って来てくださり
それを明るく照らし出してくださった
神様のみわざを語り伝えます
こんなわたしが どんなわたしだったのか
隠さずにはっきり言います
あなたにわたしの告白をささげます
どうかわたしに過去を見つめ 語る勇気をお与えください
自分自身を受け入れられるように
語りかける相手を信頼できるように
わたしに愛をお与えください
わたしの告白の言葉が
あなたのみこころにかなうものでありますように