HPネット配信がはじまったころ、「投稿コーナー」がありました。多くのリスナーたちが作品を投稿してくださっていました。これからもまだまだ投稿してくださる仲間がいらっしゃるかもしれません。それで、5月と7月の第5火曜日は、以前いただいて「ほほえみトーク」でのご紹介を喜んでくださった作品、ずっと私の心から離れない群馬県のコスモスさんの作品と大阪府の春菜さんの作品をハープ演奏と共にご紹介しましょう。今日はその1回目です。
= 「いのちの道」(コスモス) =
健康で忙しそうに働く人を見て、 働けていいなあ
とぼやくリストラの中年とすれ違って 歩けていいなあ
と羨む車椅子の私の横で 手が使えていいなあ
と呟くあなたの隣で 見えていいなあ
と手探る彼女の手をとって 聴こえていいなあ
と手話する彼の後ろで 住むところがあっていいなあ
とお腹を空かせた野良猫を横目に つながれなくていいなあ
と遠吠えをする犬の足元で 歌えていいなあ
と考える一輪の花をながめて 悩みなんてなさそうでいいなあ
と働く人がため息を吐く
真っ直ぐに 伸び行く一本の道は
そらから見れば 同じいのちの輝きと尊さが明滅する光にすぎない
刻一刻と変化する 美しい一筋をながめながら
かみさまは、ほっ と 息を漏らした
= 「復活」(春菜) =
墓の中に とても低く 主は葬られた
重い石が その入口をかたくふさいでいた
番兵がそのそばに立ち 見張りをしていた
朝早く マリヤたちは 香油を持って 墓にやってきた
鳥がさえずり 木々は芽を吹き
石の間には草が生え 赤や黄色の花が咲いていた
墓の入口の石は転がされ 中には誰もいなかった
若者が来て言った
「あの方はよみがえりました 今ここにはおられません
行って弟子たちに伝えなさい ガリラヤに行けばお会いできると」
マリヤたちは恐ろしくなり急いで逃げ帰り誰にも何も言わなかった
それから弟子たちのところへ行って 若者の言葉を伝えた
弟子たちは信じなかった
人よ 忘れてはいけない マリヤたちの恐怖を 弟子たちの不信を
信じることができないほどに 深く絶望していたことを
誰にも何も言えないほどに 深く恐れていたことを
確信もなく証言し 人を信じさせられなかったことを
主は陰府から帰り 墓から外に出られた
重い石も番兵もその防げにはならなかった
主は悪魔と死に打ち勝ち 罪の縄目を断ち切って
私たちを救ってくださった
弟子たちをその絶望の中から
マリヤたちをその恐怖の中から たち上がらせてくださった
そのイエスこそわたしたちの主
たたえよ イエスの愛 わたしたちの神を