熊田なみ子のほほえみトーク 2018年4月10日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

ほほえみBOX-ちょこっとことばのレッスン(23)「加齢声」

 新入学、新入社の春、おめでとうございます!新しい環境に移るリスナーたちもたくさんいらっしゃることでしょう。春、といえば「イースター」今年は4月1日の日曜日でした。

= お便り紹介 =
いつも作品をお送りくださる青森の須藤あきこさん。ありがとうございます。ご紹介が少し遅くなってしまいましたが、ぜひイースターに、と思いましたので今月になりました。

   <老いる>
「若い身体が 燃え尽き  老いる からだを 感じたとき
  成熟した 精神は 深遠な 知恵によって 新しい創造が はじまる
 未知へ 導かれる  喜びと 賛美を こころに 秘めながら」

 「老いる」、そして「希望」という全く正反対の言葉が不思議な迫力で私に迫ってくるようです。そう、「未知へ導かれている私たちのいのち」なのですね。心深く、「よろこび」と「感謝」を秘めて。なんと凝縮された言葉が力を持っていることでしょう。

 未知の世界とは「私が今、永遠の喜びの始まりを心に感じているように、この命の後には、目が見たことも耳が聞いたこともなく、人の心に思い浮かびもしなかったような完全な祝福を受け、神を永遠にほめたたえるようになるということです。」(ハイデルベルク信仰問答 問58)という永遠の命の祝福ですね。
 「老いる悲しみ」と言葉が続くことばかり思ってしまいますが、この作品からは「老いる希望」が私たちに迫りますね。


= ちょこっとことばのレッスン(第23回) =
 「老いる」と「希望」正反対のことばが繋がっているように思う作品をご紹介しながら思いました。「声」は老いる?「もちろん!」と思いながらもこんなことばがあることを最近知りました。あなたは知っていましたか?「加齢声」という言葉。私はずいぶん前からトシのわりに「声が若いネ」とトレーニング講師から言われます。

 そして、このような人間の声をテーマに本も出版されていることがわかりました。「人は声から若返る」(福島英著・伝社)。独り暮らしの方が、「一日中声を出さないことがあって…」と。すると思うように声が出ない、と嘆いていました。私も最近高音が出にくくなったと感じています。朗読奉仕を続けていらっしゃる先輩のOさんが「ある時期、声が出にくくなったのよ。でもトレーニングしたら出るようになったわよ。」と話してくださったことを思い出します。「速攻ヴォイス・メソッド」!便利でなんでもすぐ、と思ってしまいますが、さて?

 「こもっている声。張りのない声」の原因が「舌」という所、私は新発見。舌がうまく動かないと「こもってしまう」というのです。加齢声の典型的な表れといわれています。そこに、伝えようとする「意志や気力の強さ」も大きく関わってくるようです。辛いできごとで「失声症」になることもあるとは…。心と身体は繋がっていますね。プロとアマの大きな差、それは「歯切れの良さ」にあると言われます。メリハリをつけることも大事です。

 さぁそれではここでトレーニングタイム。口をしっかり動かして言ってみましょう。
  (1) 「いらっしゃいませ」
  (2) 「ヨッ、大将」
  (3) 「おっしゃるとおりでございます」  くまだなみこ

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