おはようございます。香川県坂出市で牧師を務める、吉田崇です。
暑さが厳しいとすぐに喉が渇くものです。そんな時には一杯の冷たい水を飲むと、渇きが癒され、元気も出てきます。でもしばらく経つとまた喉が渇いてきます。現代では水道の蛇口をひねればすぐに水が出てきますが、昔はそうはいきませんでした。地面に井戸を掘って、そこから水をくむしかなかったのです。
そんな昔のある日、井戸のそばに立ってイエス様がこんなことを話しました。
「この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」(ヨハネ4:13〜14)
このイエス様の言葉を聞いて、一度飲んだら渇きを覚えなくなる水、そんなすごい水があるといいなあ、とまずは思います。でもイエス様がおっしゃっている「水」は、どうも普通の飲み水とは違うような、とも思えてきます。
イエス様が与える水は飲んだ人の内で永遠の命に至る水を湧き出させる、と言われています。普通の飲み水では永遠の命に至ることなどとてもできません。実はイエス様は、話を途中で切り替えておられます。人間の心の渇きを癒すもの、私たちを生き生きと生かすものについて「わたしが与える水」とおっしゃっておられるのです。
人間は肉体的なのどの渇きを覚えると共に、心、魂の面でも渇きを覚えるものです。どこか心満たされない思いと言い換えてもいいでしょう。この心の渇きがどうすれば静まるのか。ある人は仕事に精を出し、富や名誉を追い求めます。またある人は、自分と一生を共にして愛情深く接してくれる運命の人探しに精を出します。けれどもそれだけで心の渇きが癒されるものではありません。
実は人の心の渇きは神様と関係があります。人間は本来神様によって造られ、神様と共に生きるべきものでした。しかし最初の人間アダムとエバの時に神様に背を向けて遠ざかってしまった。それ以来、心の渇きを覚えるようになってしまったのです。ですから、人が神様のもとに立ち返り、神様と共に生きるようになる時、人の心の渇きは癒されるのです。
イエス様は私たちの心の内から、神様を遠ざけていた人の罪を取り除いてくださいます。そして一人一人の心の内に、神様の霊、聖霊を送ってくださいます。聖霊をいただいた人の命は、神様と共に生きる永遠の命へと移し替えられます。
あなたが心の渇きを感じておられるならば、心の渇きを癒してくださるイエス様の方へと一歩を踏み出していただきたいと願います。神様の言葉、聖書において、キリスト教会において、イエス様は心の渇きを癒す水を与えようとあなたを待っておられます。