おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
きょうはクリスマスの前日、クリスマスイヴの日です。「イヴ」というのは「夜」を表す「イヴニング」と同じ言葉からきています。つまりクリスマスイヴとは「クリスマスの夜」ということです。
聖書の中に記されたキリスト誕生の記事は、それを夜の出来事として記しています。キリストがお生まれになったとき、夜通し羊の群れを番していた羊飼いたちに、天の使いが現れて、キリストの誕生を告げたとルカによる福音書に記されています(2:8-12参照)。
そういうわけで、キリスト教会の長い伝統の中で、25日の前の夜からクリスマスの礼拝を守る習慣が生まれました。それは今日でも、多くの教会で24日のクリスマスイヴのキャンドル礼拝として受け継がれています。ぜひ、きょう、お近くの教会で行われるキャンドル礼拝に行ってみてください。
ところで、この礼拝の中で、ろうそくに火をともすのは、単に明かりのためだけではありません。それは闇に輝く光として、キリストがこの世にやってこられたからです。光には不思議な特徴があります。ほんの一筋の光で、闇を打ち砕いてしまいます。
キリストの誕生はまさにそれと似ています。罪に満ち溢れる闇の世界に、一筋の光が差し込み、やがては光が闇を完全に駆逐してしまいます。
今日の聖書の言葉
「わたしは世の光である。」ヨハネによる福音書8章12節