いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
私たちは心から嬉しいことと出会ったなら、それを誰かに話したくなるのではないでしょうか。ルカによる福音書には、神のみ使いから言葉によって知らされた出来事を、自分の目で確かめた羊飼いたちの話が描かれています(8:8-20参照)。言葉によって知らされた出来事とは、すべての人のための救い主、メシアが生まれて、それは飼い葉桶の中で寝ている乳飲み子だ、という知らせです。
み使いの言葉を聞いたときに羊飼いたちは「この出来事を見ようではないか。」と言って出かけていき、ベツレヘムという町に入って、本当に飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を見つけ出しました。その時彼らは自分たちが体験した出来事のすべてを、マリアとヨセフ、そして町の人たちに話し始めたのでした。
聖書では、この羊飼いたちの言葉を街の人たちは不思議に思い、一方、マリアは心に納めて思いめぐらせた、と続きますが、その後、羊飼いたちは「神を賛美しながら帰っていった」と結ばれています。神様から言葉で示された出来事を自分自身で体験した羊飼いたちは、ただ喜んでそれを語り、それがどのように受け止められても、やはり喜びにあふれて日常の生活に帰っていきました。
このように私たちもまた、各地にあります教会の礼拝において語られますメシアの誕生の言葉を、自分の出来事として確かめながら、神様を賛美したいのです。このクリスマスに催されます多くの集会それぞれにおいて、出来事を確かめた喜びと賛美が皆様の上にありますようにお祈りします。