いかがお過ごしですか。三川栄二です。
実は3年前にとてもつらい経験をしました。10月に妻が心不全を起こして心肺停止となり、救急病院に搬送されたのです。かろうじて蘇生はしたものの、瞳孔が開いていると言われ、脳死状態で意識を回復することは無理だと言われました。夕食までは普通に話をしていたのに、あまりに突然の出来事に茫然とすると共に、起きている事態を理解できず、のどに管を入れられて、意識不明の中にある妻を見て、深い悲しみと絶望を覚えました。
蘇生はしたものの心肺停止して20分以上経っていたので、脳に酸素が送られない状態が続きましたから、蘇生できたこと自体奇跡的なことで、しかしこれ以上の回復は見込めないという現実に、うちひしがれる思いで神に祈りました。脳死状態となっていますから、医学的には回復不可能な状態だったわけですが、それでもせめてもう一度だけでいいから妻と話がしたい、ありがとうと言いたいと祈りました。
しかし4日後に意識を回復し、会話ができるようになりました。知り合いの医者や救急病院の方々もあの状態から意識を回復できたのは奇跡だと言ってくださり、神に本当に感謝しました。この経験で命というものは神のものであり、主が与え主が取られる、わたしたちの自由になるものではないということを教えられました。
今日がどんな日であろうとも、命が与えられていること自体が神の恵みです。その恵みを覚えて今日を歩んでゆきましょう。