いかがおすごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
キリスト教が信じる聖書の神は、天地万物を造られた神です。
そう聞いた途端に、ばかばかしいと思われるかもしれません。確かにこの世界が誰かの手によって造られたものであろうが、偶然出来上がったものであろうが、そんな議論に意味があるとは思えないかもしれません。しかし、世界が神の作品であると信じる生き方と、この世界が偶然できたと信じる人の生き方とでは、全く違ってきます。
森羅万象の創造者である神を信じる人にとって、この世界の究極的な所有者は天地を造られた神です。この世界は神のものなのですから、神から与えられるのでなければ、人には自分のものだと主張できるものは何一つありません。富も才能もすべて神からいただいたものだということです。
この世の常識でも、もらったものをあたかも最初から自分のもののように自慢することはとても恥ずかしいことです。まして神からいただくものは、自慢のためであるはずがありません。そうではなく、それをもって他の人に仕えるためのものです。神が万物の創造者であると信じる信仰から、ほんとうの意味でのサービス精神が生まれるのです。
今日の聖書の言葉
「地とそこに満ちるもの、世界とそこに住むものは、主のもの。」
詩編24編1節