ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
あるときイエスの元に悪霊に取りつかれた娘を持って苦しむ一人の母親が訪ねて来ました。その母親はイエスに自分の娘を助けてほしいと願ったのです。
ところがイエスはこの女性がユダヤ人ではなく外国人だと言う理由でその願いを断ります。しかし母親はなおもイエスに食い下がりました。そして「小犬がテーブルの下に落ちたパン屑を食べるように」、余り物のわずかな力でもよいので娘を助けてほしいと願いました。イエスはこの母親の信仰を見て、その願い通りに娘を癒してくださいました。
私たちはよく深刻な問題を抱えると「本当に神さまは私を助けてくださるだろうか」と疑いたくなることがあります。しかし、この物語の母親が信じたように、神さまの力で解決できないことはありません。どんなに私たちの抱える問題が深刻であっても、神さまの力が足りなくなると言うこともありません。少しでもその力が働けば私たちの問題は解決されるのです。
神さまは私たちを助けることができないほど弱々しい方では決してないからです。だから私たちが深刻な問題を抱えて悩むとき、この母親と同じように神さまの力のすばらしさに目を向け、助けを求め続けるなら、私たちも神さまの助けをいただくことができるのです。
聖書の言葉
「ところが、女は答えて言った。『主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。』」
マルコによる福音書7章28節です。