ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
信仰生活について話していると感じることですが、意外と多くの人が、信仰を自分が持っている信じる力のようなものだと勘違いしているようです。確かに人間には様々な能力が備わっています。そして信仰もその人間が持っている能力の一つだと考えているのです。そしてその能力の差によって信仰の強い人と弱い人の差が生まれると言うのです。
そうなると私たちが一生の間、信仰を持ち続けて救われるためには、その力が強くなければ、途中で信仰生活を投げ出してしまう恐れが生じます。だから教会で長い間信仰生活を送っている人は、この信じる力が強いからだと言うのです。しかし本当にそうでしょうか。
実は私たち人間は本来、神様を信じる力を持っていないのです。そして信仰とは信じる力のない人間に、神さまが与えてくださる贈り物なのです。だから、私たちはこの神さまからいただく信仰によって信仰生活を続けていくことができるのです。
私たちは、自分の将来を心配して「これからずっと神さまを信じ続けることができるだろうか。」と不安に思う必要はありません。信仰は自分が持っている信じる力ではなく、神が与えてくださる力だからです。だから私たちはこの信仰を与えてくださった神さまを信頼して信仰生活を続けていけばよいのです。
聖書の言葉
「事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。」
エフェソの信徒への手紙2章8節です。