いかがお過ごしでしょうか。せんげん台教会牧師の川栄智章です。
イエス・キリストは荒野で5つのパンと2匹の魚によって、5千人を満腹させる奇跡を起こされました(マタイ14:13-21)。
パンと魚だけの質素な食事ではありましたが、恐らくこの食事に与った人々は、大変幸いであったに違いありません。なぜなら、それまで病の癒しや御言葉の教えを通して霊的に養われ、そして夕暮れになり、今度は物質にも養われたからです。
群衆は「この方にお仕えし、この方に従って行くなら、一生涯心配する必要はない。」と思ったことでしょう。この荒れ野での会食は、直前に書かれている領主ヘロデの会食と対比されています(14:1-12参照)。ヘロデの会食には、当然ぶ厚いお肉も出たでしょうし、デザートやお酒もふんだんに振る舞われたことでしょう。
皆さんは荒れ野の会食と、ヘロデの会食と、どちらを好まれますか?単純に考えたら、ヘロデの会食に憧れることでしょう。しかし慎重にならなければなりません。なぜなら、ヘロデの会食は罪にまみれた食事だからです。食事の最後にはお盆に洗礼者ヨハネの首が運び込まれました。お盆から血が滴り落ちていたかもしれません。このように恐ろしく、残酷で、狂乱に満ちた会食なのです。
一方で、荒れ野の会食は、イエス様によってもたらされる幸いな食事なのです。私たちは霊と肉を養ってくださるイエス様に信頼していきましょう。