おはようございます。ごきげんいかがでしょうか。新所沢教会の長田と申します。
今日は私たち自身について、つまり人間というものについて考えてみたいと思います。
私たちは、自分たち人類のことを「万物の霊長」と呼んでいます。全ての存在、全ての生き物の中で、最も優れた、特別な力を持った存在であるというのです。
確かに人類は、他の動物は持っていない能力を持っています。自分の意志を言葉として他人に伝えて共有したり、目に見えないものについて考えを巡らせたり、今まで世界に存在しなかったものを作り出すこともできるのです。人間が、その頭脳を使い、互いに意思を伝えあい、新しいものを作り出すならば、なんでもできるのではないかと感じるほどです。
長い歴史の中で、人間は様々な知恵を蓄え、新しい道具を発明し、協力してまいりました。何百年、何千年前はもちろん、つい20〜30年前と比べても、私たちの世界は格段に進歩しています。しかしその結果、人間はどれほど幸せになったでしょうか。人間がどんなに知恵を絞っても、どれだけ力を合わせても、時間をかけても、私たちは自分たち人類さえ幸せにすることはできないのです。
与えられた知恵を使って、協力することは素晴らしいことです。けれども、私たちにできることは限りがあるときちんと知ること、それこそが本当の知恵なのです。
聖書をお読みします。
「生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。」(詩編90:12)