いかがお過ごしですか。三川栄二です。
以前、河野進という先生の詩に出会いました。先生はご自分も病気を抱えながら、伝道者として生きていかれた方ですが、こんな詩です。「天のお父さま、どんな不幸を吸っても、吐く息は感謝でありますように、すべては恵みの呼吸ですから。」
わたし自身が苦しかった時、口をついて出てきた言葉は不平、不満、愚痴、悪口、ののしりでした。しかしこの詩に出会って、どんな不幸を吸っても、吐く息は感謝でありたいと思うようになりました。
どうしたらそうなれるのか、すべては恵みの呼吸だからだ、と河野先生は教えます。人ではなく神様と語らい、神に祈る時、心に満ちて口から溢れ出てくる不平や不満、愚痴や悪口は自然と消えていき、神の恵みに覆い包まれて行く中で、それは感謝に変えられていくのだと。
たしかにわたしたちの周りは不幸に満ちています。けれどもその不幸も、神の御手の中にあって与えられたものです。ですからわたしたちにはただ不幸にしか見えないことの中にも、神の恵みが満ちているのです。そしてその恵みを吸いこむことによって感謝が溢れ出てくるのです。
(ある)詩人は苦しみの中でこう言いました。「わたしはこの口をもって、主に尽きぬ感謝をささげ、多くの人の中で主を賛美します。」と。詩編109編30節です。
たとえどんな困難に直面したとしても、すべては神の恵みの中での呼吸であることを覚えて、今日も感謝を口ずさむ一日とさせていただきましょう。