ご機嫌いかがですか。所沢ニューライフ教会の玉井宣行です。
旧約聖書にはギデオンという人が登場します。彼が生きた時代にはミディアン人が強い力を持っていました。イスラエルの人々は、ミディアン人を大変恐れていました。ギデオンもまた、ミディアン人を恐れて樽の中に隠れて仕事をしていたほどでした。しかし神様はこのギデオンに「大勇者よ。」と呼びかけて近づかれます。そしてギデオンをミディアン人に向かわせました。
ギデオンは3万2千人の人々を集めて軍隊を組織しました。ところが神様はギデオンに語りました。「恐れおののいている者は皆帰らせなさい。」と。すると2万2千人が帰り、1万人が残りました。
しかし神様の言葉はこれでは終わりませんでした。残された1万人を水辺に誘い、今度は水の飲み方の試験をされたのです。神様はギデオンに言いました。「膝をつきかがんで水を飲んだものは去らせなさい。」と。9千7百人が帰り、残ったのはわずか3百人でした。神様はギデオンと3百人の兵士を用いて、ミディアン人と戦われ、イスラエルを勝利に導いたのでした。
人間とは自分の力が強ければ強いほど、自分の力で勝利を勝ち取ったと思うものです。しかし神様が私たちを助ける方法は、全く異なります。私たちに力のないことを十分に自覚させた後に、私たちの力ではなく、神様の絶大な力によって勝利へと導いてくださるのです。苦しい時にこそ、弱い時にこそ、あなたと共にいてくださる神様の力を信じて進んでください。