いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
厳しい試練の中で、神様に問い、神様の答えを待ち続けたヨブに、ついに神様が答えをくださいました。しかし、その神様の答えは、「ヨブよ。よく忍耐した。その信仰はたいしたものだ。褒美を与える」というものではありませんでした。
神様は「これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて、神の経綸を暗くするとは」と言われます。そして神様は、世界を創造された働きを語ります。ヨブは人間としての無力さを思い知らされました。ヨブはこの神様の態度に困惑したでしょうか。そうではありませんでした。ヨブは神様との出会いに、驚き恐れました。
「あなたのことを、耳にしてはおりました。しかし今、この目であなたを仰ぎ見ます。それゆえ、わたしは塵と灰の上に伏し、自分を退け、悔い改めます。」
ヨブに与えられたのは、真実な畏れと悔い改めでした。
「なぜですか。」「なぜですか。」と問い続ける先に、神様は信ずる者に現れてくださいます。そして神に出会うことができたときに、わたしたちは、ああ、救われて良かった、神様は生きておられるとも思いますが、それよりも、その神の現実を畏れ、真実な悔い改めに導かれます。このことが、わたしたちの信仰や思いを点検する糸口になると思います。
神は今も生きて働いて、わたしたちを守り、そして信仰による出会いを与えてくださいます。ヨブはこの後、祝福を受けました。新たに家族を与えられました。しかし、亡くなった子供たちが戻ったわけではありません。真実の解決のためには復活のイエス様を待たねばなりません。イエス様だけが、わたしたちのすべての問題を解決してくださる救い主です。そしてわたしたちと共にいてくださり、わたしたちの祈りと嘆きを神様に届けてくださいます。