いかがお過ごしでしょうか。国立聖書教会の野島邦夫です。
最近、特別養子縁組をインターネットを通じて仲介する団体が幾つもあることを知りました。子供が欲しい夫婦が、年収などの項目を入力して登録する。予期しない妊娠などで、子供が生まれても育てられない、育てるつもりがない母親は、その情報をこの団体に連絡すると、すぐに公募が始まる。
私の知人は、これを知って違和感を持ったといいます。確かにこれらの団体は、母親の経済的な援助もしますし、契約時には面談もある。小さな命を守るため真摯な活動をしているのはわかるが、やはり違和感があると知人は言います。
なぜ?と私が踏み込んで訊くと、知人は言いました。「インターネットで、モノならともかく人の命まで扱われるのはどうも…。ネット通販のイメージと重なってしまう。」と。これは古い世代の時代遅れの感覚でしょうか。
ただ、人の命は特別大切だという素朴な感情は誰にもあるでしょう。命あるものは無数にあるにしても。例えばペットの猫を家族のようにかわいがっている人がいて、目の前でペットと見知らぬ子供が溺れてかけていたら、その人はまずどちらを助けようとするでしょうか。
人の命とは何でしょうか、どうして大切なのでしょうか。明日までの宿題を出します。「命」の説明を、家庭用国語辞典の説明程度の分量でまとめておいてください。