いかがお過ごしでしょうか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎基です。今日も神様の御言葉に聞きたいと思います。
絶望のどん底に落ちる。皆さんはそうした思いや経験をされたことがあるでしょうか。絶望のどん底がどの程度なのかは人によって違いますが、確かにそうした出来事が私たちの周りにはあります。
旧約聖書には、神様を信じる人たちの神への賛美や祈りの言葉がまとめられている詩編があります。そこでは、もう自分ではどうすることもできない状況に置かれていることがしばしば訴えられています。「傲慢な者に責められて逃れられない策略に落とされようとしている。」とか、「物陰に待ち伏せして、心と体を殺そうとしている。」とか、「もうだれも、自分を顧みてくれる人はいない。」など。八方ふさがりでどうすることもできない。そういう中で何も出来ない。そういう絶望の状況が表現されています。
でも、聖書を見るとそれで終わりではないのです。詩編10編12節には次のようにあります。
「立ち上がってください、主よ。神よ、御手を上げてください。貧しい人を忘れないでください。」
絶望の中でもしていることは、神様へと祈り、自分の思いを伝えることでした。聖書の神様を信じる人はそれが出来るのであり、神様はあなたの声を確かに聞いてくださる御方なのです。