ごきげんいかがですか。草加松原教会の川杉安美です。
聖書に記されている記事ですが、ヤイロという会堂長がいました。会堂長というのは、会堂を管理したり礼拝を司ったりする人で、当時は社会的地位や経済的地位も高い人でした。
その会堂長のヤイロという人に、12歳くらいになる一人娘がいました。社会的経済的に地位の高い人の一人娘ですから、何不自由なく大事に育てられたことでしょう。ところが、その一人娘が病のために死んでしまいます。せっかく何不自由なく大事に育てられ、まことに幸いと思える12年間だったのに、これでは悲しみを増すための12年間だったのかと恨み言もいいたくなってしまいます。
ところが、その場に来られたイエス様は会堂長のヤイロに言います。「恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば、娘は救われる。」(ルカ8:50) そして、娘の霊を戻して、娘を生き返らせます。
どんなに幸いな人生に思えても、結局死が訪れます。早く死が訪れるなら、幸いだったがゆえに、余計にその人の人生は何だったのかとさえ思ってしまいます。死の問題を解決しないかぎり、人生の根本的な解決はないと言えないでしょうか。その問題を、イエス・キリストが解決したのでした。もちろん、生き返らせてもらった娘も、やがて歳を取り再び亡くなったことでしょう。しかし、死の問題を解決することのできるイエス様に出会ったがゆえに、死の後のことも、もう大丈夫ということになります。主イエス・キリストを知って、信じていく、これが人生の根本的な問題の解決になります。