ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストは、神の国を種蒔く農夫にたとえました。ある種は道端に落ちて、芽を出す前に鳥が来て食べてしまいます。別の種は硬い石地に落ちて、芽を出しますが、根がないために、日が昇るとたちまち枯れてしまいます。さらに別の種は、いばらの生い茂る中に落ちたものですから、芽が出て成長しても、やがていばらが邪魔をして立ち枯れてしまいます。しかし、良い地に落ちた種は、百倍、60倍、30倍にもなったというのです。
いったい、このたとえ話は何を語ろうとしているのでしょう。神の言葉を聴く姿勢や、受け入れる態度、その後の歩みをキリストは問題とされているのでしょうか。確かにそうかもしれません。まかれる神の御言葉には問題があるのではなく、それを受け取る心が問題です。
しかし、それ以上にこのたとえ話にとって大切なことは、神の国は、どんな困難に遭遇したとしても、必ず実を結ぶ種があり、必ず大きな収穫の時を迎えるということです。それほどに神の救いは確かなのです。
今日の聖書の言葉…「良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは百倍、あるものは60倍、あるものは30倍の実を結ぶのである。」マタイによる福音書13章23節