おはようございます。西鎌倉教会の大木信です。
本日は、十戒の第五戒でもあります『父母を敬う』事について、ご一緒に聖書から聞きたいと思います。聖書は私たちに『両親に従う』ように教えています。しかし特に今日注目したいのは、『主に結ばれている者として』、主にあって従うようにと言われている、この点です。
あなたがたは主に在る存在、主のもの、主に固く結ばれているのだから、そういう者として両親に従いなさいと言うのです。神はあなたが生まれる前からその家を守り、あなたの両親を守っておいででした。そこにあなたは生まれ、またそのあなたも、神の守りの内にこれまであった。更には両親も神の守りのうちに、あなたを守るように導いておられた。これらをすべて含み込む『主に結ばれている者として』なのです(エフェソ6:1-4)。
しかし、いつでも「両親の言うことを黙って聞きなさい」と言っているのではありません。両親もまた神の前では罪人の一人ですので、神の教えとは違うことを言う時もあります。イエスさまも『わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしくない』(マタイ10:37)と言われて、イエスさまに従うことが一番大切なことを教えて下さっています。
神が、あなたとその両親という人の間に共におられる時、本当に今そこに共にいる人を大事にすることが出来ます。『神を愛しなさい』という戒めを真実に守るとき、私たちは『人を愛しなさい』という戒めも本当に守ることが出来るのです。