お早うございます。今朝も聖書のことばに耳と心を傾けて始めましょう。仙台教会の元牧師の首藤です。
マタイによる福音書によると、イエス・キリストの誕生は「この子は自分の民を罪から救う」という遠大な使命を担って生まれられた、とあります。
当時、強大なローマ帝国の支配下にあったユダヤ人たちは、社会的にも経済的にも、宗教的にも圧迫を受けていたので、「自分の民の救い」とは、ユダヤ人がローマの支配から救い出されることだと理解しました。
でも苦境にあったユダヤ人には、無理からぬところもありました。イエス・キリストの父なる神は、全人類の創造主ですから、自分の民とは、イエス・キリストを信じる人々のことでした。
福音は「苦難から救い」ではなく、「罪から救い」と明言していますから、神の前に自分が罪人であることを認め、告白し、罪を悔い改めてはじめて「罪からの救い」の恵みに与かることを心に留めなければなりません。
この「罪からの救い」という尊い御業を成就するためにこられたイエス・キリストの誕生は、信じる者の人生を変えます。きょうも「救いに与かった者」らしいイエス・キリストと共に歩みましょう。