いかがお過ごしですか。三川栄二です。
金沢にいる兄がキリシタン殉教碑に案内してくれました。
明治の初めに起きた「浦上四番崩れ」によって、浦上村のキリシタンたちが全国各地に離散して強制送還され、そこで拷問を受け、むごい仕打ちを受けて棄教を迫られました。金沢にもキリシタンたちが送られてきて、卯辰山にあった施設に収容されました。
金沢と言えば兼六園が有名で、そうした観光名所に人は集まっても、このようなキリシタン殉教碑にまで足を延ばす人はほとんどいません。しかしそれでもカトリックの方々が年に一度ここでミサをするそうです。そうしてキリシタンたちの信仰を自分たちの心に刻み、信仰の志を強くするのです。
キリシタンに対する過酷な待遇を問題視した欧米列強からの圧力により、数年後に彼らは長崎に戻されていきますが、その多くは途中で命を落として殉教し、帰ることができたのはわずかだったそうです。
日本が徐々に右傾化していく中で、かつての信仰弾圧が起こるようになった時、わたしたちはどのように信仰の戦いを戦い抜くことができるのかが問われていきます。強い信仰を与えられていきたいと願います。