いかがお過ごしですか。三川栄二です。千葉市にある稲毛海岸教会で牧師をしています。
仙台市の真ん中を流れる広瀬川大橋のたもとにキリシタン殉教碑がひっそりと建っています。キリシタン弾圧の時代、そこで水牢に入れられて殉教した数名のキリシタンたちの名が刻まれています。
バテレンの他に武士や農民といった方々で、凍てつく冬に裸にされて体を伸ばすこともできない檻に閉じ込められて広瀬川の中につけられ、棄教を迫られましたが一人も脱落することなく殉教していきました。
豊臣秀吉そして徳川家康によってキリシタン禁教令が敷かれてから、比較的キリシタンに対して寛容だった伊達藩を中心に西国のキリシタンたちが行きついた先が東北で、そこで鉱山に身を隠していましたが、ついには東北にも弾圧の手が伸びて多くのキリシタンが殉教し、処刑されていきました。首塚といって首をはねられたキリシタンの首を葬った場所が各地に残されています。
信仰が弾圧されていくような時代になっていった時、わたしたちはどのような闘いをすることができるだろうか、東北まで逃げ、ついに殉教していった先人たちの信仰に倣いたいと思います。