いかがお過ごしですか。三川栄二です。千葉の稲毛海岸教会で牧師をしております。
震災後、宮城県山元町にあるのぞみセンターというボランティアセンターに何度も足を運んでボランティアをさせていただきました。かつてはいちご農園だった場所が一面瓦礫の山と化し、津波が押し寄せて何もかも根こそぎ奪い去っていきました。その惨状を目の当たりにして言葉もありませんでした。
さしあたってしたことは瓦礫の撤去でした。かつてはいちご畠だった場所を掘り返しては瓦礫や石を取り除くという気の遠くなるような作業でした。
センターにはアメリカからも多くの若者がやって来て、一緒に活動をしたのですが、彼らは東北の惨状を見て、何とかしたいという思いで交通費も滞在費も自弁で来ていました。被害に遭った東北のためにこうした人たちが時間を割き、お金を負担して来てくださったことに深い感動と感謝を覚えました。
聖書に「憐れみ深い人は幸いである。その人は憐れみを受ける」(マタイ4:7参照)という言葉があります。彼らはそれを実践していました。そうした彼らを含め、わたしたちは東北を忘れていません。東北の一日も早い復興をお祈りいたしております。