いかがお過ごしですか。三川栄二です。千葉市にある稲毛海岸教会で牧師をしています。東北あさのことばは7年ぶりに担当させていただきます。よろしくお願いいたします。
東北には震災以降何度も足を運んでボランティアをさせていただきました。まだ余震が続く一週間後に、水や食料などの支援物資をもって仙台を中心としたいくつかの教会を廻らせていただきました。
すでに全国各地から支援物資が仙台教会に集められていましたが、そこでこんな話を聞きました。
そうした支援物資はただ教会の人たちだけで分け合うのではなく、教会員の近隣の方々にも配って廻ったそうです。ところが配って廻ったら、ちょっと待っててと言われ、別のものをいただいて、結局配ったよりもたくさんのものをいただいて帰って来たというのです。東北の方々の心の温かさを感じるお話でした。
聖書に「受けるよりも与える方が幸いです」という言葉があります(使徒言行録20:35参照)。それを文字通り実践しておられる東北の方々の心の温かさを覚えさせられました。分かち合うことこそ本当の豊かさです。わたしたちは今でも東北を忘れていません。東北の一日も早い復興を心からお祈りしております。