おはようございます。西鎌倉教会の大木信です。
今日は、生まれてすぐのイエスさまに関するお話です(ルカ2:21〜35参照)。
クリスマスの出来事から40日後、幼子のイエスさまとその両親は神殿に行きました。当時の旧約聖書の教えに従って、母マリアの清めの儀式と共に、長男イエスを神にお献げするためでした。
その時に、シメオンという人とイエスさまは神殿で出会います。シメオンはとても信仰があつく、聖霊に満たされた人で、「メシアに会うまでは決して死なない」とお告げを受けていた人物でした。
シメオンは幼子イエスをその腕に抱いた時、全てが理解できたのでしょう、神に向かって「私は救いを見た」と賛美し、救い主イエスがこれから全ての人を照らす啓示の光として、十字架への苦難の道を歩まれるお方であることを悟ったのでした。
シメオンはその腕にイエスさまを抱いた時、平安に満たされています。シメオンにもあったであろう苦難の現実の中で、光であられる救い主に出会ったその時に平安は与えられるのです。私たちもクリスマスを、ただ賛美と喜びの中で祝うのではなく、私たちにもある現実、暗闇から、光であられる救い主イエスさまを見上げ、この光のなかで祝いたく思います。
十字架の苦難の道を、この後私たちのために歩まれる光であられるイエスさまに真に出会う時に、シメオンのように真の平安と慰めがあることを覚えたく思います。一年を閉じるにあたり、この平安と慰めを与えられて来年を迎えたく思います。